『ブラック・スワン』のあらすじ
ニューヨーク・シティ・バレエ団に所属するバレリーナのニナは、完ぺきな踊りで評価されていました。性格もいわゆる優等生で、バレエ一筋の生活を送っていました。
ある日、芸術監督のトーマスが次の公演を指揮するためバレエ団へやってきます。そしてそれまで花形だったベスを降板させ、ニナを次のプリマ・バレリーナに抜てきし、新しい「白鳥の湖」公演を行うことを決定します。
ニナはずっと憧れていた主役に選ばれたことに喜びますが、狡猾(こうかつ)で官能的な黒鳥を演じることに不安があり、トーマスにも指摘されます。さらに、自身とはまるで正反対、自由奔放で官能的なリリーが現れ、彼女は自分の地位が奪われる不安にも襲われます。
彼女が無事白鳥を演じ切ることができるのか…
観る人の精神を抉るサイコスリラー
優等生だったニナが憧れの主役に抜擢されてからの、完璧主義ゆえのプレッシャーやベスへの罪悪感、リリーへの嫉妬と恐怖などが膨らみ、だんだんと狂気に陥っていく様子が表現されています。
途中彼女の妄想と現実が入り乱れるシーンもあり、もうこれはホラーでは?というような衝撃的なシーンもたくさんありました。
(個人的には、さかむけ?に気付いた彼女の行動がかなり恐ろしく直視できませんでした…)
いわゆる霊的なホラーではなく、人の精神が狂っていく様を描いたホラーになっています。